Short
□Fireworks
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なのに**は任務中、僕を守ってこの世からいなくなってしまった。
なんで…僕なんか守ったんですか…。
「骸!危ないっ…!」
それは、ほんの一瞬の出来事
「……**?」
先ほどまではずっと隣にいた**は身体を紅い液体で染めながら倒れていた。
それを理解する事は到底出来なくて。
「…む、くろ……はは、よかった……わたし、骸をまもれ…たんだね…」
「一体何馬鹿なことを…!僕なんかを守る必要など……!」
「骸……
ありがとう」
その言葉がきっかけのように**の意識はプツンと途絶えた。
「**!?目を覚ましなさい、**!」
それから、二度と**が目を覚ますことはなかった
未だ後悔が消えない
かれこれどうやら花火が始まったようだ。
部屋から見えるだけとはいえ、規模が大きいこの花火はとても綺麗で。
「………**」
だけど昨年より儚さが増したような気がした。
人間など、マフィアなどを信じずにずっと己だけを信じてきた僕に
光を与えてくれたのは君でした
僕を地獄の底から救ってくれた**はもういない
一瞬で、儚くて、それでも綺麗で、
Fireworks
(君は、僕の中の花火)
(だからずっと心の中に咲かし続ける)
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