Short
□Fireworks
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君が僕の下からいなくなって1年
今年もまたこの季節---------…
去年は君と見たこの夜空に広がる大輪
今年は見たくなくても部屋から見えてしまうだけ--------……
----1年前
「骸ーっ!花火見よ、花火!」
「…分かりましたからそんなに引っ張らないでください。」
花火大会に来ていた僕達。(ほぼ**からの強制気味だったが)
適わず**に連れられる僕はただ**について行くと、そこは絶景な場所だった。
「いい場所でしょ?ここで骸と花火見たかったの!」
人気もなく、だけど一番花火が見えるだろうこの場所は本当に最高の場所だ。
着いてから他愛のない話を続けていくと、
今日のメインとなる花火が始まった。
パァン…パンッ
夜空に広がる大きな火の大輪
僕も、**も黙ったままその大輪をずっと瞳に映し続けた
その大輪に目を奪われたのだ
綺麗で、儚くて------…
「ねぇ、骸。」
「何ですか?」
花火を見ている最中、突然**が僕を呼んだ。
「来年も、一緒に見ようね」
その時の表情は、花火のせいなのか少し儚げに見えた。
だけどここに誓った。
来年もずっと**と一緒にいる、と。
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