Short
□愛する君に
1ページ/1ページ
「恭弥ー!」
「…どうしたの。なんか今日はいつも以上に張り切ってるけど」
「えー…気のせいだよ♪」
気のせいなんかじゃないけどね!
だって今日は…恭弥は気づいてないっぽいけど5月5日…恭弥の誕生日なんだよ?
何か欲しいものないかなぁと思って恭弥に聞いたんだけど「欲しいものはない」って言われてしまった。
でも知ってるんだよ。
最近一緒に出掛ける時とかよく駅前のアクセサリー屋さん見てるよね?
あのお店は男女関係なく人気だから…恭弥が好きになるのも分かる!
「恭弥、今日は何の日か知ってる?」
「さぁ?一般的に言う休日でしょ」
平然として言われてしまった。
どうやら本当に覚えてないらしい。
「…自分で分かるでしょー…。
……恭弥、お誕生日おめでとう♪」
そう言うと恭弥は今知ったかのような反応をした。
…恭弥らしいけどさ。
「はい、これ!」
「?何これ」
「いいから開けてみてよ!」
プレゼントを渡して箱の中を開ける恭弥。
その中には……
「……あ、これ」
恭弥がアクセ屋さんで見ていたネックレスをプレゼントしたのだ。
恭弥が見てたネックレスが2つあったんだけど、どっちなのか分からなくて運にかけて1つ買ったのだ。
…お金がなくて2つ買えなくて。
もしかして違う方だったのかなぁ…。
「…恭弥よくこのネックレス見てたよね?だから欲しいのかなぁって思って…」
「……間違ってはないけど…このネックレスってセットでもう1つあったよね?」
「う、うん…」
やっぱりもう1つの方だったのかなぁ…。
と心配になると恭弥からは予想を反した言葉。
「セットだったから**と買おうと思ってたんだけど……」
「……え?」
何だって?
恭弥に買ったものとセットで私も買うみたいな感じ?
「じゃあ私が買ったやつは……」
「いや、僕が貰っとくよ。でももう1つのセットのやつは僕が**に買うから…。
**、ありがとう」
そういう恭弥は優しく微笑んでくれた。
恭弥から貰うネックレス、楽しみだなぁ。
愛する君に
(最高のプレゼントを!)
(「…にしてもどうしてセットのものなのに2つ買わなかったの?」)
(「………お金がなくて…」)
************
雲雀さーんっ♪
Happy Birthday☆
なんかgdgdですが書けて良かったですb
110504 緋芽