Short
□Friend or Love
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「ねぇ、**ー。あんたって本当に好きな人いないの?」
こんな会話はいつものこと。
クラスメートのいのやサクラ、ヒナタと集まってよく話している。
「うん、いないってば!」
「ふーん…ま、出来たら教えなさいよー!」
「はいはい」
いつも通りのいのからの言葉。
嘘
本当は大好きな人がいる
でもその人はいのやサクラが好きな人
だから
絶対に言わない
「**ちゃん…」
「?どうしたの、ヒナタ」
すると後ろにいるヒナタが私にしか聞こえないくらいの声量で私を呼んだ。
振り向くと何だか少しだけ悲しそうにしているヒナタの表情が伺えた。
「いいの…?その…**ちゃんもサスケくんのこと…」
「………いいの。だからヒナタ、心配しないで?」
ヒナタは納得してなさそうだったが私はそんなヒナタに気付かないフリをした。
これでいい、これでいいんだと自分に言い聞かせて。
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