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□奪われたファーストキス
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「恭弥くーん!」



彼の名を呼びながら誰もが決して入りたがらない応接室に堂々と入ってく私。

一般人は入れないはずの応接室に何故私が入っているのかと言うと……





「やぁ、**。何か用かい?」


「うん。恭弥くんに会いに来たの!」


「………そう」




そう言って恭弥くんは私に背を向け、頬が若干赤くなっているのが分かった。



私と恭弥くんの関係はつい先日恋人になったばかりだ。

付き合って間もないのでまだ手もつないでいなければ恋人らしいことは何もしていない。


でも私は今、こうやって何の必要もなく応接室に入れて恭弥くんと一緒にいられて幸せだ。





しかしそんな幸せを感じるこの時。
だがその数分後、波乱が巻き起こることになったのだ。








それから間もない数分後、応接室の扉が勢いよく開いた。




「ガハハハ!ランボさんだもんね!良い部屋みーっけ!」



ビックリして扉の方を見ると、入ってきたのはモジャモジャ頭の小さな男の子だった。

…誰だろう、この子。

いや、それよりも恭弥くんが……。




「…咬み殺す。」


「ちょっ、恭弥くん!」



恭弥くんはトンファーを構えて今にもその子に攻撃しようとしていた。

するとその子は恭弥くんの殺気に気付いたのか怯えたように冷や汗をダラダラかきだした。




「ラ、ランボさん怖くなんかないもんね!
お前なんかこれで一発だもんね!」



そう言ってその子が出したものは…あれはバズーカだろうか。

そう思っている間にそのバズーカは大きな爆発音を立て、
視界は煙まみれになっていった。






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