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□気付いたのは恋心
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私は並盛中学校の風紀委員。
今考えればよく風紀委員になんてなれたものだ。


今日も足取りが重い中、応接室へと向かう。




「…おはようございます、雲雀さん」



決して風紀委員が嫌だとか、仕事が嫌だとかではない。

ただ………。




「……………うん」



彼、雲雀さんから言われるのはその一言…。
いや、一言ともいえない頷きだけである。




「あの…今日って私の見回り担当ですよね?」


「…知らない。自分で確かめたら?」


「っ」




言い放たれたのは冷たい言葉。
目を合わすことも出来ずまともに話すこともない。



「…っすみません、失礼します…!」




私はとにかくこの場から離れたくて応接室をあとにした。

こんなに惨めな自分をこれ以上見せたくなかったから。





「…っう…」



何しに応接室へ行ったのだろう。

朝、風紀委員として応接室に向かい
応接室を出た後は誰にも見つからないように泣く。
これが毎日の日課になってしまった。


そもそもどうしてこうなってしまったのかは分からない。

だんだん日が経つにつれて雲雀さんの態度が冷たくなっていったのだ。


最初はこんなんじゃなかった。
普通に話していたし、そもそも風紀委員に入ってくるように言ってきたのは雲雀さんだ。

その頃から雲雀さんが好きだった私にとってはすごく嬉しかったのに…。


いや、本当は彼の側にいられるだけで嬉しいはずなのに今は---…




「っう…雲雀、さん…!」





辛い、ただ辛いんだ







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