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□君のために
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9月9日、もうすぐ隼人の誕生日。





色々悩んだ結果、プレゼントは隼人にすごく似合いそうな指輪にすることにした。

あ、指輪と言っても深い意味じゃなくてアクセとしてのリング。
とにかく隼人にすごく似合いそうなんだ、そのリング。



でもね…………






「よっ、4万円…!」




なんとそのリングは4万円もするもの。

石像のように固まる私。


他のものも見てみるがやはりそれが一番隼人にピッタリ。


だがお年玉もお小遣いもすぐ使ってしまう私には当然そんなお金もない。



「ど、どうしよう……。」



頭を抱えている私の視界に入って来たのはアルバイト募集の紙。



「…よしっバイトしよう!」




だから私は少しの間アルバイトをすることにした。








君のために








「**ー、今日一緒に帰ろう?」

「ごめんっ、私今日バイトなの!」

「分かった。でも最近**ずっとバイトしてない?大丈夫?」

「うん、平気!」



私はそう言ってくれる友達に感謝しながらもバイトへ向かった。


何たって今日は給料日…そして……






隼人の誕生日はついに明日なのだ。









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