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□風邪の特効薬は
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「は、隼人……もう帰って大丈夫だよ…」
「何言ってんだよ、そんなわけねーだろ。」
只今平日のお昼真っ最中。
普通なら学校に行っているはずなのだが、
今日はなんと私が風邪をひいてしまったのだ。
馬鹿は風邪ひかない、なんて言葉は誰が作ったんだ。
もろ私は風邪ひきましたよ!
熱も結構あったし…正直かなり苦しい。
とりあえず隼人に熱で学校休む、とメールを送るとなんと隼人は私の家に来てくれたのだ。
すっごく嬉しい、けどずっと体中がだるい…。
だるいのは今もずっと続いていて。
「う…でも…隼人これじゃあ学校休むことになっちゃうよ…?」
ベッドに横たわっているままの私だが、大分正当なことを言っていると思う。
だって私のせいで隼人が休むって…なんか悪いじゃん?
「んなことどうでもいいから**は薬飲んで寝てろって…」
「う〜…でも…薬苦手だし…大丈夫だよ!」
そう、薬は大っ嫌い。
苦いし苦いし苦いし美味しくないし。
私的に薬飲むより飲まない方が治りが早い気がするんだよね!苦手だから!
でもそれは隼人が許さなくて。
「何言ってんだよ。飲まないと治んねーぞ?」
「やだ…私もうこのまま寝るから…!」
私は壁側を向いて寝るふりをした。
すると隼人からは困ったようにため息を吐きながら話してきた。
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