一次創作BL・GL小説
□タイムスリップ
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タイムスリップというものを、君は信じるだろうか?
俺は、絶対に信じない
タイムスリップ
過去の君にもう一度だけ
タイムスリップとは、簡単に言うと過去や未来に行ける
そして、俺の目の前には5日前に死んだはずの親友の愁がいる
なぜかは、知らない
だが、俺が愁を見間違えるはずがない
幼い時から、二人で遊んだりしていたから
「えっと・・・愁・・・だよな?」
違うかもしれないが、ひとつの望みにかけて聞いてみた
「そうですけど、どちら様ですか?」
やっぱりだ
だが、愁には俺の記憶がないのか
頭の上には、たくさんの?マークが浮かんでいる
「いや・・・だって、お前は5日前に死んだはずじゃ・・・」
「なに、馬鹿なこと言ってるんですか。僕は、ちゃんと生きてますよ」
ちょっと、むくれて返事をするあたり愁と同じ仕草だ
俺は、たまらなくて愁を抱きしめてしまった
愁は、突然のことで驚いたのか
慌てている
「ごめん・・・ごめんなぁ」
泣きながら、俺は謝罪をする
「あの・・・一回、俺の家に行きましょう?」
久しぶりに愁の家に行けると思うと、俺は恥ずかしくて俯いたまま首を小さく縦に振る