めいん@DRRR!!

□世界で一番大嫌いな君へ
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「っあ///や、やだっ!やめっ…─!!!ぁぁあっ!」

拡散する濡れた吐息。
押しつぶされないように息をする。

「…っふふ…シズちゃん、かわいいね」

そいつは、そう言いながら髪を撫で、一定の動作を繰り返していた。

「いざっ、ぁあ!い、ざゃぁあ!!」

それに比例して漏れる声。

臨也─、と呼ばれた少年は、泣き叫んでいるもう1人の首筋にキスを落とし、強く抱きしめながらこう言った。


「…俺のことなんか嫌いになればいいんだよ」

そして臨也は、再び動きを再開した。

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某日、池袋。
来神高校にて。


「シーズちゃんっ!一緒に帰ろ?」

ふざけた制服を纏う黒髪の少年がニコッとはにかんで俺に近寄ってくる。

臨也だ。

「何が悲しくて手前なんかと一緒に…、」

俺が言い終わらないうちに、
臨也が俺の手を引いてくる。

「ちょっ、いざや!待っ…、わ、わかった!帰るから待てって!」



俺たちは、昨日から付き合っている。
切り出したのは何故か新羅だ。

何を企んでるのか知らないが、俺は臨也をすきだったし、嫌じゃなかった。

だから軽い気持ちで許可したんだ、けど…
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