いただきもの

□目玉焼きに何かけよう
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フィ「…なあ、マーク(遠慮がちそうな声で)」
マ「ん?何フィディオ(足組んで新聞の見出しを見ながら)」
フィ「オレ今日でお前と縁を切るよ…すなわち離婚しよう(離婚届を片手に持つ)」
マ「ええッ!?(読んでいた新聞を床に叩きつける)」
フィ「…今まで世話になったよ、オレはもう名前押しといたから(スっと離婚届を差し出す)」
マ「ちょ…ちょっと待て!何だよイキナリ(椅子から立ち上がり、ドン、とテーブルを叩く))」
フィ「…オレが決めたことだよ…君とはもう合わないほうがお互いいいと思う(目を伏せがちに)」
マ「何でなんだ、納得いかないし(とりあえず椅子に座って話を聞く)」
フィ「…何でか言ってあげようか?(超小声)」
マ「…そうしてくれ、理由が知りたい(自分には原因はないはずだと思っている)」
フィ「…目玉焼きにマヨネーズをかけるのをやめてくれないか(先ほどよりちょっと強め口調)」
マ「おい、フィディオ何言ってるんだお前…(呆然とする)」
フィ「オレの家では…目玉焼きにはケチャップをかけて食べていたんだ(腕を組む)」
マ「仕方がないだろ、オレの家ではマヨネーズをかけてたからな(こちらこそ腕を組む)」
フィ「大体…目玉焼きにマヨネーズかけるか普通!(ばっと椅子から立ち上がる)」
マ「お前…マヨネーズを侮辱する気か!(椅子から立ち上がり、フィディオの首根っこを掴む)
フィ「く…、ぅ…、今日の…朝食で…、う…(苦しそうに)」
マ「朝食で?(掴んだまま冷静に←でも掴んでる)」
フィ「君が…『やっぱり目玉焼きにはマヨネーズだよな!』って笑いながらかけてるの見て…幻滅した…、かはッ…(はっきり言って苦しい)」
マ「…そういうお前は『何言ってるの、やっぱりケチャップでしょ!』と笑いながらかけてただろ!(ちょっと興奮気味に)」
フィ「…ちょ、マークぅ…く…苦し…、ぃ…(もはや聞き取れない)」
マ「…あ、すまないごめん(ぱっと掴んでいた手を離す)」
フィ「はァ…ふ…、と、りあえず…そうだからコレを書いてくれないか(床に落ちた離婚届を拾って差し出す)」
マ「…断る(首を振りながら)」
フィ「…何でさ(ムっと軽くにらむ)」
マ「…そんなことするくらいなら…(拳を震わせ俯く)」
フィ「するくらいなら…?(聞いてあげようかな、と顔を傾ける)」
マ「…オレが…オレがマヨネーズとは絶交する!(大粒の涙をぼろぼろと流しながら顔を真っ赤にして)」
フィ「…ッ!マーク…っ(目を見開いて驚く)」
マ「お前と離婚するくらいなら…オレはマヨネーズを捨てるさ…(とか言ってる割に悲しそう)」
フィ「マークっ!ごめん、いきなりこんな話でして悪かった…っ!(マークに抱きつく)
マ「…いいんだ、フィディオ…今まで目玉焼きにマヨネーズをかけてきたオレが悪いんだ(とか言ってながらも滅茶苦茶悔しそう&悲しそう)」
フィ「ううん、いいよマークがマヨネーズをかけるのやめてくれるなら…(マークの背中をぎゅっと抱きしめる)」
マ「フィディオっ…これからもよろしく(なんていいつつも涙は止まらない←理由はこれからはもうマヨネーズが目玉焼きにかけられないという事実に悲しみを感じているから)」
フィ「…大好きっ…(そのままマークの胸に顔をうずめる)」

…それはとある夫婦の間に起こった夫婦喧嘩でした。
これからマークは一生目玉焼きにマヨネーズをかけずに暮らしていくことになるかはこの時点ではだれにもわからない…てか不明だし。
とりあえすフィディオはこれで次の日の朝ご飯を二人分ケチャップかけ目玉焼きを用意しましたとさ。






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