へたれ一之瀬の奮闘記
□十一話目!
1ページ/1ページ
あの日以来、俺は皆と距離をおくようになった。
特に、半田とは結構な間話してない。
フィディオも俺に絡んでくるわけでないからやっぱり話さない。
クラスが同じだから全くではないけれど。
「カズヤ、様子が変だぞ?」
「マーク…」
マークに呼び止められた。
だけど、俺は話す気が更々無い。
適当に嘘をついておこう…
「どうした?大丈夫か?」
「俺は大丈夫だよ?……俺はこれから用があるから」
といって、俺はそこから去ろうとする。
だが、マークに腕を掴まれ、静止された。
「カズヤ、そんなにシンイチの件がショックだったのか?」
「マークには、関係ないだろ!!」
俺は無理矢理離れようとする。
だけど、マークに腕を強く掴まれているから離れられない。
「カズヤ、お前はその思いをどうする気だ?」
「………諦めるさ」
それが、俺が出した結論。
俺が諦めれば半田は幸せになれる。
「じゃあ、お前は諦めきれるのか?まだ、シンイチに答をだして貰ってないうちに諦めれるのか?」
「………それは」
「しかも、それでシンイチを避けるなんて言語道断だな。シンイチ、悩んでたぞ。お前と最近話してないって。避けられてるみたいだって」
………。
俺は、結局半田を苦しめるらしい。
はぁ………。
「そこで、仲直りの為にキャンプに行くことになった。カズヤは強制参加だぞ」
「へ?いきなり……?」
「安心しろ。母親には伝えてある。ちなみに引率として各家庭の母親がついてくるぞ」
いつのまに…
母さん、そんな話してなかったよ!?
………て、誰が参加なんだろ?
「ちなみに、お前以外にオレとフィディオ、シンイチ、ディランが参加だ」
全員と気まずいじゃないか!!
ど、どうしよう…
「カズヤ、確かに伝えたぞ。………あと、その日に伝えるんだぞ。勇気をだして、な?」
といって、マークは行ってしまった。
………で、キャンプはいつ行くんだろう?
.