へたれ一之瀬の奮闘記

□六話目!
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あのフィディオたちが留学してきてからもう少しで1ヶ月。
みんな、既に馴染んでいた。
そして、俺はなんども溜め息をついていた。
フィディオといると精神的に疲れる…


「それにしても、体育祭か…」


運動は好きだから良いけど、少し面倒なんだよね。
それに今年はフィディオが居るし…
胃薬常備にはなりたくないなぁ…


「そうだよ!!体育祭だよ!カズヤ、一位を狙うよ!!」

「あ、うん…」


フィディオはいつもどうり元気だ。
その元気の一部を分けて欲しいくらいだよ…はぁ…


「カズヤ、元気無いよ?恋煩い?」

「それ好き過ぎだよ…」


最近いつも言われてる気がする。
俺の気のせいでは無い筈だ。
多分。


「そういえば、ここには部活対抗縄跳びっていう種目があるらしいね」

「そうなんだ」

「カズヤ、二回はやったことあるんじゃないの?」

「俺、元々転校生だから」


雷門中では一回も体育祭をしたことがない。
ただ、とてつもなく凄い…らしい。
よくは知らないのだけれど…
なんせ1000人以上いる学校だから、取り敢えず、迫力はありそうだ。


「ふーん…」

「で、それってどんなことするんだろう?」

「えっと、なんかその部活の中で10人代表者を決めて大縄をするそうだよ。ちなみに代表者は出来るだけ3年生じゃなきゃいけないそうだよ」


3年生でということは、俺たちは円堂、半田、染岡、松野、風丸、土門、俺、フィディオ、マーク、ディランの10人か…
ちょうどいるな…


「じゃ、俺たちは普通に?」

「うん、その内の二人が回す人になるらしいよ」

「へぇ…」

「カズヤは回した方がいいんじゃないかな?飛ぶの苦手でしょ?」

「あはは…」


やはり、フィディオにはバレていた。
幼いときから縄跳びは苦手だった。
だからいつも、縄を回していたのを覚えられていたのだろう。


「まぁ、多分今日らへんには決めるんじゃないかな。じゃ、そろそろ部活に行こうよ」

「そうだね」















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