イナイレのほん
□Try to repeat?
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「それでさ！……半田、きいてる？」
君は頷く。
そして、目線を逸らす。
さっきからずっとこの調子だ。
君に何かしてしまったのだろうか？
俺は話を続けながら、そう考える。
だが、思い当たらない。
むしろ今日、久しぶりに会ったのだからなにも出来る筈がない。
「そこで、マークがシュートを決めてさ！凄かったんだ」
やっぱり君は頷くだけ。
しかもそっぽを向いて。
なんだろう。
こんなことが前にもあった気がする。
そうだ、エイリア学園と戦っていた時。
その時も終わって君に全部報告したんだ。
でも、君はずっとそっぽを向いて…
ああ、そっか。
拗ねてたんだ。
つい、笑みが零れてしまう。
でも君はこっちを見ていないから気付かない。
そういえば、あの時はどうしたんだっけ？
そうだ、確か…
……よし、もう一回やってみよう。
あの時と同じように、ね。
「半田」
君はそっぽを向いたまま。
だけど、本番はここからだ。
「愛してる」
………反応はない。
言い過ぎたかなぁ？
それに、予想の範囲内だったのかもしれない。
だとしたら、どうしようか？
そうだ、こうしよう。
君が顔を赤らめて照れてくれるだろうから。
「適当に相槌打ってるけど聞いてる？じゃあ君になんて言ったかな」
「そりゃ…………っ!!」
「ちゃんと、復唱してね？」
「っ!?この馬鹿!!」
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一之瀬＆半田web企画に提出させていただきました。
お題は“適当に相槌打ってるけど聞いてんの？じゃあアンタになんて言ったかしら”です。
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