イナイレのほん

□telephone
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「海外って本当に遠いよな…」

「そうだね。早く勝って半田を抱き締めたいよ」


そんなことを話してる。
此処と其処はとても遠くて…
そんなことを思うと胸が強く締め付けられる。


「……勝てよ?絶対に……そうじゃないと俺は許さないからな!!」

「分かってるよ。うん。必ず勝つよ」


こんな風に無理に強がる。
だけど、胸はよけいに苦しくて…
だけど、一之瀬には心配かけれない。
だから…
だから…


「絶対に勝てよ…一之瀬……」

「半田………大丈夫?泣いてる?」

「ち、ちがぁ……」


気づかれた。
心配かけれないのに…
強がらないと…
嘘をつかないと…


「半田…。俺は今すぐ会いたいよ。だけど、会えない…。だから、待ってて?勝って、君に直ぐに会いに行くから」


なぜ、一之瀬は俺が喜ぶようなことしか言わないのだろう?
だから、なにかが切れた気がする。
涙がどんどん溢れてくる。
俺は泣きじゃくりながら言った。








とてつもなく君が好きだから






「俺も…早く、会いたいよぉ…………一之瀬ぇ……」

「うん。待っててね?半田」





それで、俺たちの電話は途切れた。






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こんな感じで電話してれば可愛い。
遠距離って大変なんだね。


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