イナイレのほん

□方向音痴だけど
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「えっと、こっち……」

「いや、反対だけど…」


フィディオは方向音痴だ。
地図はよめるのになぜか、迷う。
迷いすぎて大丈夫かと心配になるくらいなのだ。


「フィディオ…迷いすぎて、隣町に行くなよ」

「流石のオレでもそこまでじゃないよ。大丈夫だよ!」


と言ってるが、何回も隣町で発見されたことがあるんだ。
捜索願いも何度出されたことか…


「そういえば、シンイチ。オレ、一ヶ所だけ迷わずに行ける所があるよ!!」

「え?嘘言うなよ」


フィディオはたとえ自分の家でもときどき間違えるくらいなのだ。
それなのに、迷わずに行ける所がある訳がない。


「あるよ。一ヶ所だけね。それはね…」








君のいるところ





「そこだけは絶対に迷わないんだ」




恥ずかしいことをよくもまぁ…
………嬉しいけど。



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フィディオが方向音痴だといい。
それで半田に保護され、怒られ、最後にデレるでしょう。



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