イナイレのほん

□ささやかな嘘
1ページ/1ページ



「……はぁ、リンゴの皮剥きかぁ」


俺は大変憂鬱だ。
……本当にマークみたいに実技科目が全般的に得意だったら良かったのになぁ。


「一之瀬?どうしたんだよ?」


君は笑顔で尋ねてくる。
少しは憂鬱だとか無いのだろうか?


「いや、次はリンゴの皮剥きのテストだなぁって、ね」

「あ、そっか」


でも、表情一つ変えない。
……俺が心配しすぎだろうか?


「一之瀬は家庭科苦手なのか?」

「そんな酷くはないけど、得意ではない」


まぁ、普通だ。
飛び抜けて得意ではない、飛び抜けて苦手なわけじゃない。


「……半田はどうなの?」

「俺だって普通だよ。というか、俺がお前に勝てるわけないじゃん」







という君は嘘をつく





その後、テキパキと綺麗にリンゴの皮を剥く君を見た。



___________________

半田は料理が出来そう。
つか、出来たらいいな。


.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ