イナイレのほん
□I`m only your teacher!!
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「……」
今、シンイチは勉強している。
でも手が止まってる。
…なにをやってるんだろう?
「えっと、<父がよろしくと言ってました>を正しい敬語に直せばいいんだね」
「あ、うん………」
シンイチはよくわかってなさそうだ。
オレが教えよう。
うん。
そっちの方が早そう。
「シンイチ、まずさ。敬語の種類ってわかる?」
「えっと、尊敬語に謙譲語に丁寧語だよな?」
「そう、合ってる。この場合の主語はどれだ?」
「父……あ!<父がよろしくとおっしゃいました>かな?」
あ、シンイチまた間違えた。
つい、溜め息をつく。
「シンイチ、父は身内だよ」
「……へ?」
「身内の場合は謙譲語を使うんだよ」
「そうなの…?」
「そうだよ。だから、これは<父がよろしくと申しておりました>が正しいね」
「……じゃ、フィディオ!こっちは?」
「えっと、それは……」
シンイチ、全くわかってなかったんだ。
でも、いいや。
そんな無邪気にオレに尋ねてくれるんだから。
君だけの先生
「シンイチ、オレにしか勉強を教えて貰っちゃだめだよ?」
「なんで?」
「そんな可愛くて無邪気なシンイチはオレだけのだから!!」
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フィディオより日本語が出来ない半田って・・・
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