イナイレのほん

□初めて会ったあの時から・・・
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「シンイチの初恋って何時?」


あの日、雷門中に案内してもらった時から君とは仲良くなれた。
このように冗談言えるくらいにはね。


「え、内緒」

「オレもその後教えるから!お願い!!」


そう、必死に頼んでみると君は困った顔をする。
内心申し訳ないけど、聞きたいと思ったんだ。


「仕方ないなぁ、他の人には内緒だぞ」

「本当?やった!!」


そう無邪気に喜んで見せれば君は嬉しそうな顔をする。
そんな君の嬉しそうな顔が好きだ。
君の優しい笑顔が大好きなんだ。


「えっとさ。雪の日だったなぁ…。迷子になってた子がいてさ。その子に子供ながらに惹かれてさ。交番に連れてこうとしたんだけど…二人して迷子になっちゃったんだ。まぁ、なんとかして着いたんだけどな…。名前とかは忘れちゃったんだけど…だけど、未だに好きなんだ…」


未練がましいよな。
君はそう笑いながら続ける。


「オレは、そうは思わないよ」

「ありがとう。……フィディオのは?」


そう君は興味津々に尋ねる。
そんなに可愛い顔したら悪戯したくなるじゃないか。
そう思いつつ、オレは君の耳元でこう囁いた。









「初めて会ったあの雪の日からずっと好きでした」









君の驚きの声が部屋中に響いた。
そして、君は真っ赤な顔でこういってくれたんだ。
「俺も、です…」ってね。





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こんな二人も美味しい。
つか、この二人ならたいてい美味しい気がする。



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