イナイレのほん

□永遠って・・・?
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飽きたな…。



オレは手に持っている雑誌を閉じ、隣にいる自分の最も愛しき人にふと問いかける。


「永遠に愛してるってよく漫画であるけど本当なのかな?」

「唐突だな」

「君ほどじゃない」


普段の彼はスルースキルが高いのか、それともただ単純に聞いてないのか分からないが唐突なことを言い出す。
例えば、ペンギンが可愛いと語る人に、狼に会いたいと言い出す位だ。


「で、永遠に愛してることはありえるのか、だったか?」


オレは無言で頷く。
そうすると彼は考え込むような仕草を行い、そしてこういった。


「まず、永遠という範囲が不明確だな。それが人の一生を表すのか、それとも世界的な規模での話なのかがわからない」

「それはそうだね。じゃ、人の一生での話だとしてみようか」


オレはそう提案する。
彼は頷き、再び考え出す。
オレはそんな彼の真剣な横顔を見つめる。
彼の整った美しい顔。
見つめれば見つめるほど深く…より深く彼に惹かれていく。


「フィディオ?なにかオレの顔についてるのか?」

「いや、なにもついてないよ」


で、どう君は考えた?
と聞くと彼はそうだなと唸り、再度口を開きだす。


「永遠があるかないのかより、実行をするのが難しいな。親などに反対されたら厳しくなるだろうな」

「駆け落ちすればいいんじゃない?」

「それ以外にも、片方が死んだらどうなるかわからない。マンネリ化というのもあるらしいぞ」


彼はそう‘永遠’を指摘する。
確かな、正確なことだ。


「で、結論は?」

「本当に恵まれた何かでないと不可能だな」


彼はそう結論付けたらしい。
でも…


「だけど、本当にあったら素敵だよね」

「それはな…」


彼は頭を抱える。
非現実な話は苦手だからだ。


「オレたちで作ろうよ。‘永遠’を」

「作るって…」


彼は顔をしかめる。
また、ろくでもないことに付き合わさせられるんじゃないかって考えてる。
絶対そうだ。


「オレとマークが永遠に愛し合えばいいんだよ」

「なんとも気が長いな」


彼の言うことは正しい。
オレたちの永遠の残りはとても長い。
それに加えオレたちは同性。
周りからの反対もより強いだろう。


「じゃ、マークはオレのことなんかどうでもよくなるのかな」

「それは…わからない」


そう、彼は正しい。
オレたちは障害が多すぎる。
でも、‘永遠’がないとすると…
一緒にいられない。
でも、オレは…君と


「………君と共にいたいんだ。ずっと」

「…………。はぁ…」


オレが俯いて震えた声でいうと、君はため息をついた。
そして、オレが顔をあげた瞬間。
君はオレの唇に君の唇を重ねた。


「それは、オレも一緒だ。フィディオ…」

「うん…」


君も同じ気持ちだったんだ。
それがわかり、胸が熱くなる。
オレは先程とはうって変わった表情で君に言う。




「ずっと一緒にいよう?」






「オレのできる限りはな」








多分、それはずっとだよ。
一番大好きで素敵な恋人さん










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マークが基本的冷たいなぁ・・・
もっといちゃいちゃさせたい・・・




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