アキレス幽閉 |
国王 アキレス |
夢が終わる…か。 私はもうひと暴れしてくる。包囲網を崩すくらいはできよう。 お前たちはその隙に城を抜け出して逃げ延びよ。 |
ご一緒します! せめてネフィリムに一太刀いれさせてください! 今さら命を惜しむつもりはありません! |
駄目だ。 生きていれば機会が訪れよう。 ここで終わってはならん。 |
嫌です陛下! |
陛下のおっしゃる通りですよ。ここを出て力を蓄えましょう。陛下を救うチャンスがあるかもしれません。 |
断る! 私にとって大事なのは、今陛下と共にあることだ! 分からない先のことなどどうでもいい! 力づくでも連れて行ってもらいます! |
レオ兄ぃ! |
マサムネ! |
すいません。 こればっかりは陛下の命令と言えど、お聞きすることはできません。レオニールの気持ちは…私なんかに抑えられるものじゃありませんよ。 |
ふっはははは! そうか…。 何故かな、今とても満ち足りた気分だ。 大陸統一の夢も、ひょっとしたらお前たちと戦場に出たいがためだったのかと思ってしまったよ。 |
陛下…。 |
だが、お前たちの命を散らしていいというわけではない。 …グンダリ。 |
うっ!(ガクリ) |
嫌な役回りだ。 レオニールに恨まれたらお前のせいだぞ。 |
すまんな。 |
ふん。 この借りは返してもらう。覚えておけ。 |
ははは。 頑張って返すさ。 |
陛下…。 シクシク。 |
お前たちには感謝している。 私の夢に付き合ってくれたからな。 ありがとう。 生憎、一番感謝すべき者には聞こえてないが。 生きていればまた会うこともあろう。 |
これが国王としての最後の命令だ。 各自、城を出て自らの信じる道を歩め! アキレス軍出撃する! |
いい眺めだ。 そうだろう?アキレス。 |
そう言ってられるのも今だけかもしれんぞ。 |
ふっ。 将軍たちは逃げだしたようだな。 自ら囮になるとは、お優しいことだ。 |
寝首をかかれないように気をつけることだ。 |
奴らに期待しているのか?まぁ気をつけさせてもらうよ。 連れて行け! |
法王庁データ |