書物
□とある日の午後
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空は青い
風は爽やかに頬を撫で
優しい波はメリー号を揺らし
心地が良い日差しの下での一服…何て穏やか
「2081!」
「2082!」
人がせっかく気持ち良くアフタヌーンを過ごしているというのに、あのマリモ野郎ときたら。
「…ちっ」
舌打ちしつつ、こいつと二人で船番をやるのを引き受けた事を後悔した。
「どうせなら、んナミさんかロビンちゃんとが良かったが…まぁ、せっかく良いホテルがあるんだしな。もっちろん、レディファーストさぁ♪」
返事が無いのは当たり前、というように新しい煙草に火をつけて再び深く呼吸。
マリモマンはトレーニングに没頭してる上に、今夜はメンバー揃って船には帰らないらしい。
たまにはコック業を休むのも良いかもな…と呟くと、サンジは金髪をなびかせながらシャワー室へと降りて行った。
………ゴトン
一体どれぐらい重いのか、と思わせる巨大な岩を刀ごと床に置くと額の汗を拭った。
「平和…」
たまにはこんな日も良いな、と思いつつトレーニングを中断する緑の頭。
水でも飲むか…
「そーいや、アホコックは何処行った?キッチンか?」
ブツブツと呟きながら船内へ…