小さな世界
□いつかは貴方に
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遠い昔に好きになった男の子
あのたった一度の出会いが忘れられなくて 私は何度も空を見上げた
会いたい アイタイ
心がドキドキと音を立てる
苦しくて泣きたくて、それでも最後は心がぽかぽかと温かくなる
例えるなら恥ずかしいけど、そう
これはお菓子みたいに甘いんだ
そうしていつからかこれは「恋」なんだと気が付いた
今、私は好きな人と一緒に旅をしている
本当に嬉しいし幸せだなと思う
正直に言うとちょっと信じられなかったり
それでも、相手があんまりにも恋に無頓着すぎて落ち込むことも無い訳ではないけれど
「セレナ―!」
今もこうやって大好きな声が名前を呼んでくれる
それだけで心が跳ねる
いつか、伝えたいと思うけれど
“傍にいられればそれでいい”
今は、まだ――