小さな世界

□いつかの未来で
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新緑が風に乗ってひらひらと舞落ちる

投げかけてあげる言葉は無かった


今、ほんの少し自分の前で立つあの子の姿

その背中はまだまだ小さいけれど、
いつかは、あの子も成長していくんだ


一人の立派なポケモントレーナーとして


あの子が必ず迎えに行くと誓って別れた一匹のポケモン

少しばかり遅れて追いかけていたからあの子達がどんな時間を過ごしたのかは私にはわからない


でも、


お互い嬉しそうに抱きあう姿を見て、

離れたくないと訴えるあのポケモンの姿を見て、


未来でまた会うだろうあの子のパートナー


あぁ、この子もいつかは私のように旅立つんだと実感した

私の手を離れて……


微笑ましくて、
だけどほんのちょっぴり淋しい

……なんて絶対に教えてあげないんだから

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