復活の恋
□Proud Sky -U-
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強い陽射しに比例しているように、海には人が集まる。
輝く水面は眩しくて、弾けると一層輝きを増す。
気持ち良さそうで、ついうっかりツナはため息をついた。
「良いなぁ……海………」
「おい、カス」
長身の男、XANXUSがツナを睨むように見つめていた。
ヒィと悲鳴をこぼしたツナはペンを動かす。
今、ツナが居るところは日本ではなくイタリアのヴァリアーの本部とも言うべき“城”だ。
そして目の前には、そのヴァリアーのボスであり、かつてボンゴレリングを賭けて戦ったXANXUSがいる。
「とっとと宿題終わらせろ
俺は暇人じゃねぇ……」
だったら、手伝わないでいいよ。
………とは、言えない。
今、XANXUSにツナがわからない問題を教えてもらっているからだ。
ただでさえわからない宿題の山。
それが半分以下になったのは99%、XANXUSのお陰だ。
せっかくイタリアに来たのに………!
「イタリアを観光してぇなら、とっとと仕上げろカス」
Σ「何でわかったの?!」
「顔でわかる」
XANXUSは立ち上がると、近くの引き出しから封筒を取り出した。
それをツナに向けて手渡す。
「何?手紙??」
「それには、イタリアのホテルのチケットが入っている。
地中海の料理と海を堪能出来る」
「え………ウソ、本当?!」
地中海といえば、魚介類が豊富にとれて、ピザとかパスタを食べるのをテレビで見た。
そして海はサファイアのように蒼く美しい海だとも。
「宿題が片付ければ、褒美としてくれてやる」
「わかった!」
急にやる気が出てきた。
XANXUSって、結構良いヤツなのかも……。
「この後は、スクアーロに剣術の指導とルッスーリアに家庭科の宿題の指導だ。
とっとと終わらせろ、カス」
「は、はいっ!」
ヴァリアーが総力をあげて宿題見てもらっているよ!
てか、スクアーロに指導されると多分、命はない……よな?
ルッスーリアは大丈夫。
なんとなくだけど、大丈夫(超直感より)
問題は………
「ボッ、ボス〜……」
ドアからいつまでもXANXUSを見つめているレヴィに対して悪寒しかしない。
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