平安の恋

□光は愛でるモノ -地-
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ある朝の出来事だった。



「じい様。

今、何とおっしゃいましたか?」


目を点にしている昌浩ともっくんがそこにいた。

「だからのぉ………、紅蓮のことが好きなのかと問うておるのじゃが………」

「せッ、晴明?

いきなりどうしたんだ?」

何が何だかわからない。


晴明ははぁーとため息をした。


「儂を誰だと思っとるんじゃ

紅蓮の好みの者など一目でわかるわぃ

紅蓮や。
お主、いつも視線が昌浩にいっておるではないか


紅蓮や、正直に言うのじゃ昌浩を幸せにできるかの?」


にまにまと笑っていた晴明は急に真剣な顔になり、紅蓮に問う。


「必ず幸せにするぞ」


「ちょッ、もっくんまで何言ってんのさ///


俺はそーゆーのはわからないから保留!
では、部屋に戻ります!」

スタスタと自分の部屋に行ってしまった昌浩。



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