黄昏の灰燼

□強襲訓練
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IS学園のアリーナにて。


一夏達、一組と鈴がいる二組は合同授業を行っていた。


「よし。全員集まったな」


それを担当する教師は織斑 千冬。織斑 一夏の姉であり、第一回IS世界大会『モンド・グロッソ』の優勝者。

そしてドイツに居た頃、ラウラ・ボーデヴィッヒを鍛えたと言う。


「まず、専用IS持ちは前に出ろ!他は下がれ!」


織斑千冬に言われ、一夏、セシリア・オルコット、凰鈴音、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒが前に出る。


「今日やるのは強襲訓練だ!」

「具体的には何をするんですの?」

「何、すぐに解るさ」


ワイのIS、黄昏の灰燼のハイパーセンサーが千冬さんのニヤリと笑った姿を捉えた。


『合図やな、行こか灰燼(アッシュ)』


ワイはISを展開した状態で中央タワーから飛び降りる。

スラスターを起動させて加速する。

さて、お前の実力試させて貰おか、一夏!


一夏はワイのISの音に気付いたのか白式を展開する。他の専用機持ちは既に展開を終えている。


『喰らえ一夏ァァ!!』


ワイはISの肘にある推進器を発動させて一夏を殴りつけた。


「うおおっ!?」


一夏はISの展開はしたもののワイの殴打を喰らって地面に叩きつけられた。


じゃが、ワイの攻撃はまだ終わらへんぞ。


ワイは一夏のISの足を持つ。

そして地面から上げて、また叩きつけらる。それを何度も繰り返す。

白式のシールドエネルギーがぐんぐん減っていく。


「一夏さんを放しなさい!」


射撃。セシリア・オルコットのIS、ブルーティアーズのレーザーライフル《スターライトmkV》がワイを狙う。


『あかんなぁ。ワイは一夏を捕らえてるゆうのに』


白式を振り回してワイとブルーティアーズの間に投げる。


「うわわっ!」

「ああ、一夏さん!わたくしのレーザーに当たってしまいますわ!」


叫びも空しく白式にブルーティアーズのレーザーが当たる。シールドエネルギーは0になった。

ワイは白式が地面に倒れれるのを見てブルーティアーズに突っ込む。


『一夏の心配ばかりしてたらあかんぞ!』


 
セシリア・オルコットはブルーティアーズを作動させてワイを狙いに来る。


『無駄や!』


ワイはシールドエネルギーを消費しながら突っ込む。肘の推進器を起動。ブルーティアーズに殴り掛かる。


「セシリア!」

「シャルロットさん!」


ワイに向かって実弾が放たれる。ラファール・リヴァイヴが実弾を放ちながらセシリアへ向かう。

じゃけどワイの方が早い!

ワイはISの右手の拳でブルーティアーズを殴る。それと同時にカノンで荷電粒子砲を放った。


ドンと、一気にシールドエネルギーが減る。


「セシリアから離れて!」


ラファール・リヴァイヴの持つ銃が火吹く。ワイはそれに右手を向けた。


『まだまだやな。ワイにそれは通じん』


右手の指先が開いてレーザーが放たれる。レーザーは正確に弾を撃ち抜いた。

左手では掌にある銃口がレーザーを発射する。次に左腕についているシールドを開いて実弾を浴びせる。

シールドエネルギーが0になった。


『よし!次は……』


リヴァイヴを……と言おうとしたが突然の見えない砲弾を上空へ逃げて避ける。


『甲龍の衝撃砲か。怖いなぁ』


今、残っているのはシャルロット・デュノア、凰鈴音、ラウラ・ボーデヴィッヒやな。


『ほな、衝撃砲は怖いから先に潰させて貰おか』

「そう簡単にできると思わないでよね。あたしは一夏やセシリアとは違うから」


凰鈴音は双天牙月を振り回す。

接近戦は危険やな。でも……



ワイはスラスターを起動させて全力で突っ込む。時折来たる衝撃砲を避けながら拳を握る。


『超接近戦ならワイの方が有利や』


ワイの主力武器は拳。肘にあるスラスターが威力を高めるし、拳の装甲は他の部位よりも強固で厚い。


ワイの拳と凰鈴音の双天牙月がぶつかる。シールドエネルギーが減るが対したモンじゃない。
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