拍手連載

□であい
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  ライナside

「くぁ〜」

ここは悪魔ノ国
今日も今日とてライナ・リュートは昼寝をしていた
いつもと同じように1日が始まり、終わる筈だった

「…おい、そこの黒髪。此処はどこだ?」

いつの間にか男が部屋に居た
銀色の髪に金色の瞳を持った男だった
侵入者か、それとも暗殺者か?にしては間抜けだな

「此処か?此処は【悪魔ノ国】の城。
 ついでに言うと俺の部屋。
 つぅことで俺は寝る。おやすみ」

枕を抱き寄せて目を瞑り、俺の意識はブラックアウトした

そういや、あいつ誰??



  シオンside

カツカツカツッ

いつも通り邸の廊下を歩き、忠誠を誓っていない主の元へと向かう

毎日、同じことの繰り返し
刺激が欲しいとは思っていたさ

コンコン

「失礼します」

扉を開けて俺を待っていたのは、見たことの無い部屋だった

主の部屋よりもかった
そんな部屋には沢山の書類が積み重なった机と、大きなベッドだった
そして、大きなベッドの上には黒髪の男が居た

「…おい、そこの黒髪。此処はどこだ?」

いつも通り、爽やかな性格の良い青年を演じるつもりだったのに、何故か素が出てしまった
しかし、ベッドの上に居た青年は嫌な顔せず…
というか、特に反応せず言った

「此処か?此処は【悪魔ノ国】の城。
 ついでに言うと俺の部屋。
 つぅことで俺は寝る。おやすみ」

そう言って男は枕を抱き寄せ、あろうことかわずか数秒で寝入った
こいつ、バカなのか?

窓から見えた景色は俺の知らないものだった
取り敢えず、全てはこの男が起きてからだ


暇つぶしに書類を片付けるか


〜であい〜
 さ、仕事、仕事☆

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