拍手連載
□こっちをみて
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「邪魔するぜ」
そう言って返事を待たずに部屋に入ってきたのは赤い髪を持った男だった
「ノックくらいしろ、クラウ」
赤い彼は“クラウ・クロム”
彼は昔、ライナに助けられていた
まぁ、その話は追々するとして…
「あ?その銀髪は誰だ?」
「初めまして、俺はライナの夫のシオン・アスタールです」
嬉々としてシオンは一礼したが彼の発言内容はツッコミ所が満載だった
バァン!!
「銀髪!!何を言っているんだい??ライナは僕のだよ!!」
部屋の扉が荒々しく開かれると、そこには3人分の朝食を持ったティーアが居た
「はい、ライナ朝食だよ
それから赤鬼、来るときは連絡を遣せ
銀髪は今すぐ消えろ」
ティーアはテーブルに朝食を並べながら一気に言い放った
「で、用件は?」
取り敢えず、ライナはクラウに聞いた
「定期報告だ」
シオンを残した3人は、大切な話を始めた
シオンは離れているため、どんな話をしているか分からない
このときのシオンは、とても辛そうな顔をしていた