拍手連載
□つめあと
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〜つめあと〜
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吸血鬼とは、その名の通り血を喰らう化け物のことである
十字架やにんにく、日光などが弱点だと伝えられている
そんな吸血鬼の姿形は人間と変わらない…。
人間が知らない場所
そんな場所に吸血鬼たちが住む集落はあった
シオン・アスタールはそこで生まれた
シオンの父は、どうしようもない馬鹿だった
母は父の分まで愛してくれた
裕福とは言えなかったが、それなりに幸せだった
しかし、程なくして母が病に倒れこの世を去った
父はシオンと母を“下賎な犬”と嘲笑った
「どうです?下賎な犬に殺されるのは」
シオンは闇夜に紛れ、集落を出た
その後、シオンは“主”に拾われた
何十年、何百年というマンネリズムを脱し、
シオンは昨日、悪魔ノ国に降り立った
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