工房

□絶対引力
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「ヒュウガ、少佐…」

隣に居るのに遠くに感じる


今は任務で少佐と2人、敵地へ赴いた

敵は僕達が着いた瞬間、攻撃を仕掛けて来た

初めての方は少佐の隣で敵を斬り伏せながら前に進んでいたのに…
今は少佐が一歩前に出て先に進む

「どうしたの?コナツ」

先程の小さな呟きが聞こえたのだろうか
少佐が僕に声を掛けて来た

「いえ、お気になさらず」

「うぉぉぉおおおお!」

そう言いながら後ろから攻撃してきた敵を斬り殺した

「俺が背中を任せらるのはコナツだけだからね」

「!」

まるで僕の心を見透かしたような言葉
…僕が欲しい言葉をくれる

「行くよコナツ」

「はい!」

少佐が前を進んで、僕が後ろに続く

数分前は嫌だったのに今はすごく誇らしい




返り血で赤く染まりながら敵を全滅させた











◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ブラックホークの執務室に戻って来て、アヤナミ様に報告すると
今日はもう休んで良いと言われたので部屋に行く

少佐とは部屋が隣なので途中で別れることはない

「お疲れコナツ」

「お疲れ様でしたヒュウガ少佐」

僕が少佐に言って部屋に入ろうとすると腕を引かれた

咄嗟のことで上手くバランスを取れなかった僕は少佐の胸へダイブ

「おやすみコナツ」

ちゅと僕の唇に少佐の唇が触れた

「な/////!?」

悪戯が成功した子供のように無邪気に笑う少佐

反対に僕は真っ赤だ

「また明日ね」

僕をそのままに少佐は部屋に入ってしまった

僕もフラフラと部屋に入った









絶対引力



僕は少佐に魅力されてしまって
離れるなど出来ないだろう



僕が少佐から離れる時は………

僕が死んだ時だ









☆END☆

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