工房
□甘い香
1ページ/1ページ
「一君って良い香りがする」
そう言って初めて一君に抱きついたのはいつだっただろうか?
今はいつも抱きついていて分からない
でも、昔から一君の甘い香りは変わらない
他の香りも気にならないほど、一君からは良い香りがする
「ずっと抱きついていたい」
そう言うと君はいつだって頬を赤く染める
その姿が可愛くて、ついいじめたくなっちゃう
「一君、顔真っ赤」
「う、うるさいっ」
顔の赤みがましていく
「本当に可愛い」
顔の赤みを隠すように僕の胸に頭を預ける一君は可愛い
何処の誰より、世界で一番好き
「愛してるよ」
一君の甘い香は僕を引きつける
一君自身が僕を誘惑する
君の甘い香も好きだけど、忘れないでね?
僕は君自身が好きだってこと