頂き物

□微睡みの世界に甘い声
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奴は飴と鞭を上手く使い分けてる。

そしてそれに甘んじてる俺は『変態』だと思う。

でも…これに甘んじるのも意外と悪くない。


【微睡みの世界に甘い声】

「さぁ…お前に餌をやろう」

そう言って差し出されたのは…シュークリーム。

差し出して来た相手はというと…口元に不敵な勝ち誇った笑み。

俺達を強者と弱者で表すのなら、多分相手は強者で俺は弱者。

それでも…良いですけどね。
そう思い、小さく礼を言ってシュークリームを口に運んだ。

ん。上手い。

無言で食べ続ける俺に、ムトウは不機嫌そうな顔で俺を見て、横に座った。

それを見て俺は奴の頭を撫でる。

「なんだよっ!気持ち悪りぃ」

ばッと避ける彼に力無く笑う。

「修?大丈夫か?」

「何が?大丈夫なんじゃねぇか?」

なんか疲れるんだよ最近。
身体もダルいし…今日が休みで良かった…―

なんて思ってたら意識が遠のいた。



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