長編小説
□新年!ポップンキャラ大書初め大会
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「ふぅ…先輩、僕とサトウさんの為に犠牲になってくださいね」
「ハヤトく〜ん」
「あ、カジカさん」
「ちょっとスケボー貸して欲しいんだけど」
「あ〜…すみません、今ちょっと手元になくて…。どうかしたんですか?」
「ん〜、ちょっと悪戯がすぎるお子様達に罰をねv」
「それならその蛹の紐で捕まえた方が早いんじゃないですか?」
「アハハ、まぁそれでも良いんだけどね。でもこれが血で染まるのはあんまり好ましくないし」
「そうですね。殺人の証拠を残すのは正しい殺り方じゃありませんしね」
アハハ、と爽やかに笑いあう二人の会話は黒い。ドス黒い。
さすがはDes組の腹黒コンビ
そのオーラといったら周りにいた者達は二人が揃った時点でその場から退散した程だ。
「ところでスケボーどうしたの?」
「あぁ、ちょっと人のもの(予定)に手を出す妖怪ボーカリストに正義の鉄槌を」
「そっかぁ、だからあそこにリュータ君がいるんだね。ところでそれってサトウさん?」
「えぇ」
「じゃあ僕まだ挨拶してないから行ってこようかな」
「アハハ、やだなぁカジカさん、冗談ばっかり」
「フフフ、冗談だと思う?」
先程から黒オーラが2割増しになっております。
その黒いオーラの向こうでは…
「ハジメ…マコト…お前らよくも…」
乱れた着物をそのままに、パキパキと指を鳴らし、ジリジリと自分を見捨てた二人を追い詰めている人が。