拍手お礼SS

□A lover of spring
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「はぁ…」

「…失礼な人ですね」

「えっ?」

「私といるのはそんなに退屈ですか」

「あ、やだ!違う…!」

「わかってます。…何か悩み事でも?」

「悩み……かな…」

「?」

「いいの、なんでもないの」

「気になります。言ってください、何ですか?」

「……だって言ったらLきっと私のことおかしい奴って思うもん」

「……余計気になります」

「……」

「言ってください」

「…私、Lのね、容疑者に尋問してるときの声がすごく好きなんだって気付いたの」

「?」

「相手に有無を言わさないような威圧的な、…うまく言えないんだけど……」

「……」


Lが『わからない』と難しい顔をしている。

…―それだけじゃない。
いつもの優しくて子供みたいな可愛い仕草も好きだけど、たまにする乱暴なキスとか、こらえてしかめる表情とか。
全部自分のものにしたいのに、したくない。
でも私をぜんぶあげたいって感じる。

ああ、そうか



「きっと私、Lに支配されたいんだわ」

「……キスしていいですか」















「してから言わないでよ…」

「すみません」


ああ、その表情。
衝動的になる獣のようなあなたも好き。そんな自分自身に少しだけ戸惑うあなたも。



昔読んだ本の主人公が、春は雪が溶ける優しい季節だと言っていた。


…けれど私は思う。


「L、もっかいして?」


今度は深くため息を吐いたLが、「…知りませんよ」と呟いてから私に口付ける。



(…春は唇の溶ける季節だわ)



そう思って目を閉じると。
押し寄せる闇のなかで、世界には二人だけのような錯覚をおぼえて嬉しさで涙が出そうになる。


春はどうやら恋する人間をロマンチストにするらしい。

なんて厄介な季節、なんて幸福で愛おしい、

















映画デスノート後編でドコに一番萌えるって、ミサを尋問するときの『弥海砂、聞こえるか』ですよ!!(ばしばし)あの言い方、声のトーン…どうしようもなくときめいてしまうひななです☆


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