拍手お礼SS

□幸せのカタチ
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†幸せのカタチ(L)†








「貴女はどんなときに幸せを感じますか」

「なに、いきなり」

「答えてください。そうですね、具体的に」

「うーん…具体的…具体的」

「……」

「あっ!かっぱえびせんをお腹いっぱい食べたときは幸せだった!」

「……かっぱえび……何ですか?」

「日本に昔からあるお菓子だよ、スナック菓子」

「……いえ、そういう、ことでは…なく」

「?」

「……」

「へんなの。じゃあLはどういう時に幸せを感じるの?」

「そんなの決まってます」

「なあに?」

「貴女に触れている時です」

「………」

「……」

「あー…」

「何ですか」


(Lはそういうことを言ってほしかったのか)


「ううん。ちなみに具体的に言うと?」

「…言っていいんですか」

「え?」

「具体的に言うと、舐めて吸ってツッコんで鳴か」

「わー!わー!!やっぱ聞きたくない!」

「………」

「(ぜーぜー)何てこというの!」

「照れてるんですか」

「最上級に恥ずかしいよ馬鹿ッ」

「可愛いですね」

「おだまり…!」

「それにしても。私はカッパより下ですか…」

「…意地悪。わかってるくせに」

「はい。それでも聞きたいです」

「…そうね、100年経っても隣で手を繋いでいてくれたら、それが私の幸せのかたちだと思う」

「…答えになっていない気もしますが良いでしょう。許します」

「Lってば偉そう」

「偉そうでなく偉いんです」

「ハイハイそうでしたー」


(100年経っても隣で、手を繋いで)



「お相手は、おじいちゃんでもよろしいですか」

「許してあげる」




(どうか、ふたりが笑うその先の未来に祝福を。)







久しぶりに会話だけで繋げてみました!(笑)淡々としていますが、静かに愛を育む二人のイメージで…。

年をとっておじいちゃんになってもおばあちゃんになっても、一緒に居たいって思える、そんなひとと一緒に幸せになりたいと願いながら書きました。



管理人・ひなな



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