Song

□演劇LIFE
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あぁ 今回はどうしよう?
これじゃ つまらないかなぁ?
台本とにらめっこしてる朝
あぁ オーディションなんて
ちょっと どうしたらいいのか
相変わらず分からないな
どんな演技しよう?

一人一人
登場人物逹の
心に寄り添わなくちゃいけない
目を閉じて
心落ち着かせて
精神集中して
大丈夫
名前を呼ばれた時には
私じゃないから

次に顔を上げれば
それは私じゃないよ
台本の中で
生きている女の子
スイッチを入れ換える
その子の気持ちをただ
私の演技で表現していくだけ



オーディションの結果で
主人公に私の名前
演出から期待の目を向けられる
顧問の先生も
仲間逹からも
「もう、そんな期待しないでよ!」
そんな言葉は呑み込んだ

主人公なんて出来るかな?
演技力に自信なんてないんだよ
周りの人逹からの
期待の目と言葉が
なんだかとても
プレッシャーになってて
押し潰されちゃいそうです

本番近付くと
自信なくなっていく
この演技で良いですか?
演劇が楽しくない
楽しいって気持ちも
失っていっちゃう
ヤダ 主人公の気持ちも
分からなくなりそう


「君の好きなように
演じて良いんだよ
君が楽しそうに
演じてる姿が好き
君は君らしく
舞台楽しんできな」
そんな言葉が響いたよ


ああ 大丈夫
いけそうだ
不安になってるだけで
怯えていた私は
もういない
さぁ行こう
伝えたいこと
声に乗せて
私は私の演技で
観客の心を魅了してあげる




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