短編
□恋
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「どうしたゾロ、また考え事か?」
ルフィは空の弁当をサンジに預けて俺のところに来た
「ああ、まあな」
「どうしたクソ剣士、真剣な顔しちゃってよー、もしかして恋か?!」
「んなっ!」
図星を突かれた俺は焦りながらも平常心を保つ
だが、なんて勘が良いんだクソコックのくせに
「おーおーゾロ君、顔が赤いですよーだっはっは」
「違ぇよバカ!んな訳ねえだろアホ!」
ルフィの居る前でこんなこと言いやがって
もしバレたら…
「んー…恋ってなんだ?」
「「…へ?」」
俺とサンジは珍しく同時に声を合わせて言った
ルフィは恋を知らない…って事は今も恋をしていない
俺は安心感と少し残念な気持ちが混じり合った複雑な気持ちになった
その間サンジはルフィに「恋」というものを説明してやっていた
「あのなルフィ、恋ってもんはなあ、誰かを好きになるって事でだな、」
「俺は友達全員好きだぞ」
「その好きとは違ぇんだよ、恋ってのは特別な感情でな、」
「うん」
「特定のレディにだな、想いを寄せるっつうか、そいつの事をいつも考えてるとか、無意識のうちに目で追いかけたりだな、嫉妬するだとか、まあとにかく、愛してるって感じだな」
「ほー」
「分かっ…ってねえか」