愛甲茶話

7件

【あかぞなえ! (あかぞなえ)】
[甲斐姫]愛生!見事な赤備えねー
[愛生]特に赤が好きというわけじゃないんですが…成り行きです(ノ∀`)
[甲斐姫]愛生に似合う色は…やっぱり、お茶の緑かしら?
[愛生]今日は色の日(1・6)ですね…ところで
[甲斐姫]ん、なぁに?
[愛生]あの、着替えたいんですけど…
[甲斐姫]あたしが手伝ってあげる♪
[愛生]ちょw ひとりでできまry
[甲斐姫]遠慮しなくていいわよ(^ヮ^)
(身につけた赤い物をすべて脱がされた)
[甲斐姫]愛生の脚も赤くなってるわ…ほら、ここ
[愛生]いたっ><
[甲斐姫]腫れてるわね…大丈夫?
[愛生]石蕗の葉を摘んできたので、これを…こうして
[甲斐姫]それ、肩こりの薬じゃなかった?
[愛生]‥‥‥
[甲斐姫]ふふっ、愛生ったら…別の薬草を摘みに行きましょ。あたしがおんぶしてあげる
[愛生]そ、そこまでしなくても…ちゃんと歩けますから
[甲斐姫](愛生の顔も赤くなったわね)

※2012年1月6日(第4回)

【いちごに! (いちごに)】
[甲斐姫]ふー。今日も冷えるわね…
[愛生]そうですね´`
[甲斐姫]…あら、今日はお茶じゃないのね?
[愛生]いちご煮です。暖まりますよ(^ヮ^)
[甲斐姫]越後屋の新商品?
[愛生]越後じゃなくて、いちご煮。うにとアワビのお吸い物です。陸奥の郷土料理ですよ
[甲斐姫]へー。なるほど…いちごの日(1・5)だから、いちご煮ね
[愛生]はい。元々は汁の中のウニを野いちごに見立てて名付けられたそうです
[甲斐姫]お吸い物って御膳では脇役だけど、これは贅沢ねー
[愛生]主役の料理でも贅沢できるように頑張ります(ノ∀`)

※2012年1月5日(第3回)

【イトウさん! (いとうさん)】
[愛生]甲斐姫さま。お茶…あっ><
(転びそうになった愛生を素早く抱きとめ、お茶を受け取る甲斐姫さま)
[甲斐姫]っとと…ありがと。ちょっとそのままじっとしてて
[愛生]す、すみません
[甲斐姫]いいのよ。気をつけてって言おうとしたけど、間に合わなかったから(ノ∀`)
[愛生]釣り糸…ですよね
[甲斐姫]今日は糸の日(1・10)ってね
(引っかかった糸を外してもらった)
[愛生]何が釣れるんですか?
[甲斐姫]それは魚にきいてみないと…っ、早速きたわ!
(しばらく格闘した後、大きな魚を釣り上げた)
[愛生]わー!すごい!ここ、こんな大物がいたんですね…
[甲斐姫]イトウだわ!…なるほど、今日はイトウの日(1・10)か
[愛生]イトウさんですか。私、初めて見ました…※
[甲斐姫]自分で釣った大物って、イトウしく(愛おしく)思えるわねー
[愛生]じゃあ早速料理しましょうか
[甲斐姫]いけずぅ…(´・ω・`)

※イトウはサケの仲間で、昔は本州にも生息していました。
2012年1月10日(第7回)

【さやまかおり! (さやまかおり)】
[甲斐姫]愛生、一緒に火鉢で暖まりましょうよ!
…あら、この香り…?
[愛生]今日のお茶は遠江の名産、掛川茶です(*´ω`)ノ且~
[甲斐姫]遠江、ですって…?
[愛生]おいしくて香りもよく、お買い得!やっぱり掛川茶は日本一ですよね(^ヮ^)
[甲斐姫]ちょっと、愛生!あなた、東国武士の誇りを遠江に置いてきたの!?
[愛生]へ…? や、私、武士じゃなくて茶人ですし…
[甲斐姫]そんなことはどうでもいいの!自分がどこで生まれ育ったか、言ってみなさい
[愛生]武州、ですけど…
[甲斐姫]そうよ!あたしたちの武蔵国には、豊かな狭山丘陵で育まれた、源氏の時代より続く伝統の狭山茶があるわ!
[愛生]そ、そうですか…じゃあ、次からは狭山茶にしますね
[甲斐姫]愛生は掛川茶が日本一だって言ってたじゃない。もう遠江を裏切るの?
[愛生]そんなこと言われても…
[甲斐姫]愛生は掛川茶で、あたしの狭山茶と勝負しなさい!どっちが日本一か決めるのよ!
[愛生]二位じゃダメなんでしょうか(ノ∀`)
※2012年1月3日(第1回)

【ななくさ! (ななくさ)】
(※前回の続き)
[甲斐姫]たくさん摘んできたわ!
[愛生]ナズナに、はこべ、母子草…あれっ、田平子や芹(せり)もありますね
[甲斐姫]早速、七種(ななくさ)粥を作りましょ♪
[愛生]…あ
[甲斐姫]カブと大根は畑にあるわよね?
[愛生]七日正月…すっかり忘れてました
(カブと大根も採ってきて、七種粥を作った)
[甲斐姫]おいしいけど、ナズナや田平子って七種粥のときしか食べないわよね…
[愛生]そうですね…春の七種って、誰が選んだんでしょうか?
[甲斐姫]カブと大根がありなら、里芋、たけのこ、ゴボウも入ってても良さそうなのに
[愛生]それだと七種粥というより、野菜の煮物ですね(ノ∀`)

※2012年1月7日(第5回)

【ひなぎくう! (ひなぎくう)】
[甲斐姫]愛生!重そうね。手伝うわ
[愛生]あ、すみません
[甲斐姫]んー?
[愛生]…ありがとう、甲斐姫さま
[甲斐姫]よろしい
(二人で大きな漬物石を樽の上に乗せた)
[愛生]今日は石の日(1・4)です
[甲斐姫]石はいいけど、それ何の漬物?
[愛生]雛菊※という花の根っこです
[甲斐姫]…食べられるの?
[愛生]長命菊とも言って、縁起物なんですよ
[甲斐姫]へー。おせち料理みたいなものかしら?
[愛生]まあ、似たような物ですかね
[甲斐姫]でも今漬けてるんじゃ、お正月が終わっちゃうわ
[愛生]ひな祭りの頃に食べようかと…ちょうど雛菊の花も咲き始める頃ですし
[甲斐姫]なるほど。それで雛菊なのね
[愛生]若葉も食べられるので、お雑煮に入れてみました
[甲斐姫]根も葉も食べちゃったら、花が咲く前になくなっちゃうんじゃない?
[愛生]大丈夫ですよ。食べる人は滅多にいませんから(^ヮ^)
[甲斐姫]…味には期待しないほうが良さそうね(ノ∀`)

※実際には日本に入ってきたのは明治時代といわれています

2012年1月4日(第2回)

【やきゅう! (やきゅう)】
[甲斐姫]愛生、羽根つきしましょう!
[愛生]今日は一か八か(1・8)の勝負事の日…でも私、勝ち目ないですよね('A`)
[甲斐姫]そうかしら?
[愛生]羽根つきより、これにしませんか
[甲斐姫]てまり…にしては小さいわね?
[愛生]ええ。これで打つんですよ
(お酒を入れる銚子を長く伸ばしたような形の、木製の棒)
[愛生]これなら、攻守一回ずつやって甲斐姫さまが一球でも打つか、私が一球でも空振りしたら甲斐姫さまの勝ちでいいですよヾ(´ー`)ノ゛
[甲斐姫]ずいぶん自信があるみたいね…いいわ。見てなさい、コテンパンにやっつけちゃうんだから!
[愛生]ぶつけるのは無しですからね(ノ∀`)

※2012年1月8日(第6回)



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