デュラララ

□strawberry
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最近セルティがとても可愛いんだ!
いや、最近どころか常にセルティは可愛くてステキなんだけどね!
この間なんかセルティが…





もう聞き飽きた。
会うたびにこの男は惚気を話し続ける。


「新羅」


「なんだい?真心」


「もういいよ。セルティの話は」


一応私は仕事の話をしにきたんだけど。

新羅は話し足りないみたいだった。



仕事についてはすぐに終わってしまった。


「じゃあ、また」


「まあ待ちなよ。コーヒーでも飲んでいったら?」


コーヒーカップを持ってにこやかにソファーに座る。


「それでセルティがね、真心」


またその話。


「ちょっと聞いてる?」


「聞いてる聞いてる」


どうでもいいよ。セルティなんか。
新羅は昔から口を開けばセルティの話ばかり。

ほんと、ウザい。


「それで、…真心?」


「新羅うるさい」


私は新羅の白衣を掴み、思い切り引き寄せる。

無理矢理合わせた唇を割って舌を絡ませる。

新羅に力ずくで引き離される。


「っなんだい、いきなり」


「うるさいから」


「は?」


「セルティ、セルティうるさいから」


「…君は本当に変わってるよね」


新羅に変わってる、と言われるなんて私はよっぽどだね。

実際は違うけどね。
ただの嫉妬だから。
新羅がセルティのことばっかりだから、嫌がらせ。


「甘い」


「苺味の飴舐めてたから」


「僕初めてだったんだけど」


「へぇ」


いいじゃない。ファーストキスぐらい私にくれたって。
どうせ、私の気持ちに気づきもしないんだから。




 

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