デュラララ
□つくりものに嫉妬
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つまんない。
今日はデートするはずで、天気も良くなかったから、お家デートになって、それは別にいいんだけど。
彼女をほったらかしってひどくないですか。
「遊馬っち」
「ん〜」
聞いてないなこの野郎。
確かに私もさっきまで漫画読んでたけど、呼んでも反応してくれないのはひどい。
三次元の彼女より、二次元の彼女ですか。
帰ろうかなぁ…
「遊馬っちのバカ」
「…」
「オタク、糸目、変態」
私の可愛くない悪口にも反応はない。
テレビ画面に夢中だ。
「帰る」
ボソッと呟いて荷物を持って玄関に向かう。
リビングからは変わらず、可愛い女の子の声が聞こえてきて、それが無性にイラついた。