デュラララ

□もう一度
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「私は、正臣に会うために生まれてきたんだよ」


「は?」


突然なんか可愛いことを言ってきた美少女は俺の彼女だ。


「なに急に?」


「だってそうだもん」


その彼女である真心とは中学からの付き合いだが、実際に付き合いだしたのは高校に入ってからだ。
真心がどんな子か聞いたら多くの奴は「不思議」とか「天然」とか言うと思う。

確かに真心はいつも突然おかしなことを言ったりするが。
慣れてしまえば真心なんだから、と思える。


「じゃあ、俺は真心に会うために生まれたんだ?」


「そうかもね」


真心は嬉しそうに笑って俺に抱きついてきた。


「だから私を一人にしないでね」


「しないよ。ずっと一緒だろ?」


「死んじゃうからね私」


目を優しく細めて俺を見つめる。




「正臣が私のそばからいなくなっちゃったら、死んじゃうから」


俺は真心の腰に手をまわして口づけた。


「大丈夫だよ。そばにいるから」


真心は何も言わず、俺の胸に顔をうずめた。






























俺は真心がそのとき静かに涙を流していたことにも気付かなかった。




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