VitaminX-Z
□Present
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「なーちー」
「なに?」
後ろから抱き着かれる。
俺は座ってるから、背中には柔らかい感触。
「誕生日なにが欲しい?」
「…お前当日にそれ聞くのか」
「だって今日思い出したんだもん」
普通彼氏の誕生日忘れるか?
「ねぇ、何かないの?」
「ないこともかなあ」
「なに!?」
後ろから前に移動して、目をきらきらさせてしゃがむ。
上目遣いはやばいって。
「何でもいいの?」
「私があげられるのなら」
「名前しか無理かな」
頭に?マークが見える。
腕を引いてチュッとキスすると焦って体を離す。
「なちっ!」
「欲しいのくれるんだろ?」
耳元で囁くと赤くなった。
かわいい。
「名前を頂戴…?」
拒否権はないけどね