VitaminX-Z

□眠り姫
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今日はなぜかすごく眠くて、授業中もずっと寝てた。
そしたら、国語のとき真壁先生に怒られて、最悪だった。


「ねむいよぉ」


「授業中もずっと寝てただろう」


「それでも眠い」


千聖が作ってくれたマフィンを口に含む。

なんかバカサイユに千聖と2人って変な感じがする。
天ちゃんが千聖と一緒にいないからかな。

ちなみに天ちゃんは寝坊でまだ登校してない。


「おいしい」


「そうか」


かすかに赤くなっているから、嬉しいんだとわかる。
案外顔に出るよね。千聖って。


「午後から大丈夫かなぁ」


「…目を覚ましてやろうか」


「うん!!」


にやりと笑って私に近づいてくる。
なんか嫌な予感がする。


「んんっ」


案の定、私が思った通りだった。
だちらのか分からない唾液が顎を伝う。


「っは、ぁ」


私は立ってられなくて、座り込んでしまう。
千聖はしゃがんで私に目線をあわせる。
千聖を見ると、笑っていてなんか恥ずかしくなった。


「目、覚めただろう?」


「ばかっ」


確かに目は覚めたけども!
こんなのが毎回じゃ、私がもたない。
今日みんないなくてよかった。




















まぁでも、たまにはいいかなぁ、なんて。








 

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