VitaminX-Z
□明日になったら
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まだ厳しい寒さが続いてるのに、寒さを感じないのは、天に抱きしめられているから。
低体温の私からしたら天の高い体温は丁度いい。
「どうした?名前」
「何もないよ?」
「ずっと見てたじゃねぇか」
「そう?」
なんだよ、と笑う天を見るとこっちまで笑ってしまう。
「てーん」
「ん?」
「大好き」
「俺様は愛してんぜ」
満面の笑みで私をギュウッと抱きしめる。
そんな天が堪らなく愛おしい。
好きとか、愛してるとかそんな言葉じゃ足りない。
どんな言葉でも言い表せないくらい、どうしようもなく私は成宮天十郎という男に支配されているのかな。
天がいなくなったら私生きていけないかも。
まぁとりあえず疲れきった体を休ませたいなぁ。
天はまだまだ元気そうだけど。
そんなことを思いながら天の腕の中で眠りに落ちる。
目が覚めたら久しぶりにデートでも行きたいな。
最近補習でどこにも行けなかったから。
実は先生に少し嫉妬してたんだから。
明日は私に付き合ってよね。