デュラララ
□水没
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臨也が私をじっ、と見る。
「何?」
「いや、真心ってすごいなぁって感心してた」
楽しそうにクスクスと笑って私の頭を撫でる。
「ほんと、いつも俺の想像以上のことをやってくれる」
「それは、平和島くんもじゃないの?」
“平和島”その名前を出したら、明らかに顔付きが変わった。
眉間にシワが寄って、不機嫌になった。
「なんでシズちゃんが出てくるの」
言葉の選択を誤った。
つい、平和島くんの名前が出てしまったけど臨也の前で出すべきじゃなかった。
「なんで?真心」
「なんとなく、だよ」
「なんとなく、ね…」
会話が途絶えてしまった。
とりあえず、プールから上がろうと思って臨也の横に手をかけて体を持ち上げる。
一応隣に座ってみる。
黙り込んでいる臨也を覗き込む。
すると強い力でプールに落とされた。