創作【SAINTSEIYA:LostMemory's〜隠サレタ聖戦・古キ者達ノ咆哮〜】

□プロローグ
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ギリシャにある神の山【オリュンポス山】その付近にはアテナ神殿が在るとともに、常人には近寄れない聖地がある。

…【聖域−サンクチュアリ−】そこにはギリシャを守護する女神【アテナ】の化身が降誕し、アテナを護るための闘士【聖闘士】が居る。

そして
西暦1374年。
その聖域にアテナがこの年、アテナ神殿にある女神像の足元へ150年ぶりに降誕した。



幼き人の子の姿をして。

それは則ち在ることを意味する。この聖域には古き伝えが有った。


【アテナが降り立つ時、大いなる聖戦が始まるだろう。それは、冥王・海王により引き起こされる】
と。



そして、アテナが降誕した時に居合わせた人物がいた。

聖域そして全聖闘士を束ねるもの。
教皇リオス。
彼は、待ち侘びたと言わんばかりに幼い女神の元に駆け寄る。



「アテナ……」

彼はそう言うとアテナをまるで我が子を抱くように優しく抱きかかえ、護るべき女神の誕生を身に染みて感じた。

しかし、それとともに一つの疑問が浮かぶ。


(しかし、降誕するにはあと100年はかかるのでは……?前の聖戦より150年ほどしか経っていない……)

 前の聖戦時には射手座の黄金聖闘士でもあった彼は、その腕の中で眠る女神を見て呟く。
「よもや、前よりも大規模な戦が近い未来に起こるというのですか……。アテナよ」


問いとも確信とも取れる言葉を出し、リオスはアテナとアテナの側にあった聖なる杖【ニケ】を抱え、アテナ神殿を後にした。



〜プロローグ終〜

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