長い夢

□君は誰?
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柊「大野さん、お待たせしました。」

大「早かったねぇ」

目を細めながら笑う大野さん。

こういう人を癒し系っていうのね。

柊「〇〇まででいいでしょうか。」

大「うん!」

まえからずっと大野さんと二人で話してみたかった。

だって存在感が大きいんだもん☆

柊「絵がお上手なんですってね。」

大「なんかで見たの?」

柊「ウィキペディアです。」

大「なるほどね。」

柊「みなさんの情報をしっかりと調べました」

大「そっかぁ」

ふにゃり、と笑う大野さん。

大「なんか、今日テンション高い?」

鋭い。

柊「そうですか?」

大「ニノからなんか怖いって聞かされてたから、こんなに親しみやすいとは思わなかったー」

二宮、お前思っても無い事を……

でも、二宮君と大野さんって、仲がいいんだよね。

5人一気に乗せたときも、隣同士だったものね。

んー。

私は大野さんに良い印象を持っている。

大野さんと二宮君は仲が良い。

私と二宮君は仲が悪い。

昼ドラ!

……って言っても見たことないけど。

この流れでいくと、

大野さんは私と異母兄妹で、二宮君が私たちのお父さんを殺した犯人の息子で、あろうことか大野さんと私は恋に落ちて、でも二宮君が私を好きになっちゃって、でも彼には彼なりの葛藤があって、でも好きなものは好きで、そんな彼がだんだん私も気になりだして……

……嵐は昼ドラにはでないか。

大「あの、さっきからなにぶつぶついってるの?」

柊「あれ?声に出ちゃってました?」

大「大野さんと私が恋に落ちる、とか。あ、そのまえに異母兄弟なんだっけ。」

柊「……へへっ。」



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