長い夢
□君は誰?
2ページ/3ページ
柊「大野さん、お待たせしました。」
大「早かったねぇ」
目を細めながら笑う大野さん。
こういう人を癒し系っていうのね。
柊「〇〇まででいいでしょうか。」
大「うん!」
まえからずっと大野さんと二人で話してみたかった。
だって存在感が大きいんだもん☆
柊「絵がお上手なんですってね。」
大「なんかで見たの?」
柊「ウィキペディアです。」
大「なるほどね。」
柊「みなさんの情報をしっかりと調べました」
大「そっかぁ」
ふにゃり、と笑う大野さん。
大「なんか、今日テンション高い?」
鋭い。
柊「そうですか?」
大「ニノからなんか怖いって聞かされてたから、こんなに親しみやすいとは思わなかったー」
二宮、お前思っても無い事を……
でも、二宮君と大野さんって、仲がいいんだよね。
5人一気に乗せたときも、隣同士だったものね。
んー。
私は大野さんに良い印象を持っている。
大野さんと二宮君は仲が良い。
私と二宮君は仲が悪い。
昼ドラ!
……って言っても見たことないけど。
この流れでいくと、
大野さんは私と異母兄妹で、二宮君が私たちのお父さんを殺した犯人の息子で、あろうことか大野さんと私は恋に落ちて、でも二宮君が私を好きになっちゃって、でも彼には彼なりの葛藤があって、でも好きなものは好きで、そんな彼がだんだん私も気になりだして……
……嵐は昼ドラにはでないか。
大「あの、さっきからなにぶつぶついってるの?」
柊「あれ?声に出ちゃってました?」
大「大野さんと私が恋に落ちる、とか。あ、そのまえに異母兄弟なんだっけ。」
柊「……へへっ。」