長い夢
□君は誰?
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相「こっちこっちー!!」
と、手を振る相葉君。
アイドルってあんな大々的に存在アピールして平気なんだ・・・・・・。
いや、だめだよね。
松本さんが叱りつけてるし。
柊「どうぞ。狭いですが。」
相「わーい!」
松「一人助手席?」
柊「申し訳ないですが、そうなります。」
二「全然申し訳なさそうじゃないじゃん。」
柊「すみませんね。」
櫻「俺助手席でいいよ。」
相「えー!俺が助手!」
二「助手席に座っても助手にはなれませんよ。」
助手席でもめる嵐面々。
ちら、と後ろの方をみると、すでに奥に席を確保した大野さんがふにゃ、と笑っている。
世の中に、あんな穏やかな人がいていいものだろうか。
視線をもどすと、すでに席は決まったようで、助手席には相葉君、2列目には松本さんと櫻井さん、3列目には大野さんと二宮さん、という順番で座っていた。
柊「どこまでお送りしましょう?」
相「なんかバーテンダーみたいなしゃべり方だよね!」
柊「そうですかね。」
櫻「俺はニノにしゃべり方似てると思ったけどなぁ。」
どうでもいい←
とにかくどこまでかを教えなさい!
とはさすがに言えないので。
待ちます。
柊「・・・・・・。」
相「カクテルってさ・・・・・・」
櫻「いやだから・・・・・・」
二「それはないですよ・・・・・・」
柊「・・・・・・。」
終わりが見えません!
とりあえず車だしちゃいます。
CDは久保田利伸かな。
キムタクのドラマ良かったよなぁ。
ようやく気が付いたように、櫻井さんが行き先を教えてくれる。
・・・・・・今の方向と逆方向だ!
・・・・・・Uターン!
櫻「ごめんね(苦笑)」
柊「いえいえ。」
二「どーして柊さんってそんなに敬意のこもってない敬語使うんですか?」
柊「・・・・・・あなたこそ。」
二「俺のは口癖ですよ。」
柊「そうですか。」
二宮さんは、私の仮面をはがしたいみたいだね!
そうはさせない(つもり)!!
櫻「え?柊ちゃんて何歳?」
櫻井さんは相も変わらずあの甘い声で質問を繰り出す。
柊「歳ききますか。」
相「気になるかも!」
柊「教えませんよ。」
相「ってゆーかやっぱりタメで話してくれたほうがいいかも!」
どうしてこうもこの男はタメにこだわるんでしょう。
敬語は人間関係の潤滑油なのに。
二「なんかそれ、俺が言われてるみたいで嫌だ。」