長い夢

□君は誰?
2ページ/3ページ



相「こっちこっちー!!」

と、手を振る相葉君。

アイドルってあんな大々的に存在アピールして平気なんだ・・・・・・。

いや、だめだよね。

松本さんが叱りつけてるし。

柊「どうぞ。狭いですが。」

相「わーい!」

松「一人助手席?」

柊「申し訳ないですが、そうなります。」

二「全然申し訳なさそうじゃないじゃん。」

柊「すみませんね。」

櫻「俺助手席でいいよ。」

相「えー!俺が助手!」

二「助手席に座っても助手にはなれませんよ。」

助手席でもめる嵐面々。

ちら、と後ろの方をみると、すでに奥に席を確保した大野さんがふにゃ、と笑っている。

世の中に、あんな穏やかな人がいていいものだろうか。

視線をもどすと、すでに席は決まったようで、助手席には相葉君、2列目には松本さんと櫻井さん、3列目には大野さんと二宮さん、という順番で座っていた。

柊「どこまでお送りしましょう?」

相「なんかバーテンダーみたいなしゃべり方だよね!」

柊「そうですかね。」

櫻「俺はニノにしゃべり方似てると思ったけどなぁ。」

どうでもいい←

とにかくどこまでかを教えなさい!

とはさすがに言えないので。

待ちます。

柊「・・・・・・。」

相「カクテルってさ・・・・・・」

櫻「いやだから・・・・・・」

二「それはないですよ・・・・・・」

柊「・・・・・・。」

終わりが見えません!

とりあえず車だしちゃいます。

CDは久保田利伸かな。

キムタクのドラマ良かったよなぁ。

ようやく気が付いたように、櫻井さんが行き先を教えてくれる。

・・・・・・今の方向と逆方向だ!

・・・・・・Uターン!

櫻「ごめんね(苦笑)」

柊「いえいえ。」

二「どーして柊さんってそんなに敬意のこもってない敬語使うんですか?」

柊「・・・・・・あなたこそ。」

二「俺のは口癖ですよ。」

柊「そうですか。」

二宮さんは、私の仮面をはがしたいみたいだね!

そうはさせない(つもり)!!

櫻「え?柊ちゃんて何歳?」

櫻井さんは相も変わらずあの甘い声で質問を繰り出す。

柊「歳ききますか。」

相「気になるかも!」

柊「教えませんよ。」

相「ってゆーかやっぱりタメで話してくれたほうがいいかも!」

どうしてこうもこの男はタメにこだわるんでしょう。

敬語は人間関係の潤滑油なのに。

二「なんかそれ、俺が言われてるみたいで嫌だ。」


次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ