短編


□2人だけの秘密
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清継怪奇探偵団は、みんなで寝ることに。
しかしリクオとつららは自分の部屋で寝ることにした。
そこにカナは

(な、なんで及川さんは私たちと一緒に寝ないんだろう・・・)

という及川氷麗に対する疑問がたくさんあったのだ。

「ねぇねぇ、なんで及川さんって別の部屋なの?」

「あぁそれね、なんか寒いところは駄目みたいだから、リクオが別の部屋を用意したらしいよ」

「へ、へぇ〜 そうなんだ・・・・」

(別の部屋!?まぁ、冬だし・・・でもそんなに寒くないのに?
 こうなったら、自分でつきとめてやる!)

そう心の中で思いトイレに向かおうとした

「トイレに行ってくるね!」

「ぁ、トイレなら今島が入ってるよ」

「ぁそうなんだ。あとでいいや」

――

その一方トイレに行った島は

(奴良の家でかいなぁ)

と思いながらみんながいる部屋にもどろうとしたとき

「きゃあ!!」

ボーっと歩いていた島は“雪女”にぶつかってしまった

「あ!ごめんなさい」

「いぇ!こちらこそすいません!」

島はその子の顔をみると一瞬にして一目ぼれをした
なんたって、及川氷麗に似ているからだ
その相手雪女は

(は!島君とぶつかるなんて!不覚不覚!)

「ぁ、失礼させていただきますね!」

と雪女が言う
島も頭を下げ、失礼する

(可愛い子だったなぁ)

と思いながらもみんなのいるところに上機嫌で戻る。

「只今戻りましたぁー」

と島は上機嫌でいうがみんなスルーをした
そして、カナは

「ぁ、トイレ行ってくるね!」

と言い出し、及川氷麗のいそうな場所へ向かった

――

「はぁ〜」

「どうしたのつらら?ため息なんかついて」

つららは自分の部屋に戻ろうとするとリクオと会い話し始めた。

「いぇ、それがさっき島君とぶつかったんですよ・・・・雪女だったからよかったんですが・・・」

「大丈夫だよ、島君はそんなに鋭くないからね」

「それならよかったです」

リクオとつららの会話だった。
するとリクオはつららを抱きしめ

「つらら、ずっと愛してるよ」

「はい、私もです。未来永劫ずっと」

「さて、場所を変更するか」

「わ、わかぁ!急に変わりすぎです!!」

つららを抱っこしていたのは昼ではなく夜のリクオだった

「別にいいだろ?」

「もう、若ったら///」

そういうとリクオはつららを抱っこしたまま桜の木が見える縁側に座った

「なぁ、つらら」

「はい?なんでしょうか?」

「雪を見たいんだが?」

「もう、若ったら!・・・・・・少しの間だけですよ?」

というと、つららは雪を降らせた

季節にしては早過ぎる雪が降っていることに気づいたカナは、降らせただろう人物の声がする方に行く
すると、そこには彼と彼の側近の白い着物を着た女性が一緒に座っていた

(あ!あの方は!!)

カナは二人の会話を聞こうと隠れて盗み聞きをする

「つらら、酒ついでくれねえか?」

「若、明日二日酔いでもしていいんですか?そしたら――」

リクオはつららの言葉を挟むようにし、口に含んでいた酒をつららの唇を強引に開きつららに酒をのませた

「若ったら、いけない子なんですから!!」

顔を含まらせているつららに対しリクオは口付けをした

「つらら、ずっと俺の隣にいろよ?」

「分かっていますよ?若」

するとリクオは、つららの腰を寄せ

「早く子が見たいんだが?」

「ムチャなこと言わないで下さいよ!!」

「なら、作るまでだな?」

つららの顔は一瞬にして赤くなる

二人の会話を聞いていカナは

(子作り!?ってか、あの方ってなんでここに!?)

カナには、わからないことがたくさんあった。
胸に何かが突き刺さる感じがしたが今日はここまでと思いみんなのいるところへ戻って行った

時は一層にすぎ2日目の夜を迎えていた
今回つららはあまり怪しまれないためにみんなと一緒に寝ることにした。
でも、途中で出て行こうと作戦をねっていた

「では、諸君!また明日元気に活動するぞ!それではおやすみ!」

と清継が号令をかけ2日目が終わろうとしていた。
カナは、昨日のことが頭から離れないまま2日目もずっとあの方のことを考えていたのである

(あの方ってここに住んでるの!?そしたらリクオ君と一緒に暮らしてる・・・・!
 けど、あの方ってもう妻がいるのよねぇ・・・どうしたら・・・)

つららはカナがまだ寝てないことに気づき

「家長さん明日も早いからもう寝たほうがいいですよ」

後ろからの声にびっくりし

「あ、あぁ!ごめんなさい。それじゃぁおやすみ及川さん」

「おやすみなさい」

カナが寝てから30分ほど経つとつららは自分の部屋に行こうとみんなを起こさないように静かに障子をあけた時だった。

「――よう」

そこにいたのはリクオだった

「わ!わかぁ!!な、なにしてるんですか!!」

「でかい声出すとみんなが起きちゃうぜ?」

つららは後ろを向いてみんなが寝てるか確かめまたリクオの方を向いた

「若!なにしてるんですか!こんな時間に!!」

「何って、散歩しに行こうと思っただけだよ」

「明日早いんですよ!?寝坊でもしたら―――」

「その時はつららが起こしてくれるもんな?」

「なっ!!寝坊は寝坊なので起こしませんよ!!」

つららは顔を赤く染めた

そしてリクオは誰かが起きた気配を感じて

「隠れるぞ」

そう、リクオはカナが起きたことに気づいたのだ

「ん?今さっき話し声がしたんだけど・・・・」

そう、その話声の元はあの方だと気づいたのだ
カナはまだ近くにいると思って障子を開け外の様子を見る

(気のせいかな?でも確かにあの方の声が・・・)

次の瞬間カナは逆方向を見た瞬間目を点にした。
それは抱い合うリクオと及川氷麗がいたのだ
カナは目に涙を浮かべ寝床へ戻った

(どうして!?及川さんは確かここに・・・・)

と思いつららが寝てたところを見ると布団も何もなかった

(あれ、どうしてないの!?ますます怪しい!!)

それよりもカナはつららに負けた気がして大分ショックを受けてしまった

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